【プロ直伝】より線とは?単線との違いや失敗しないLANケーブルの選び方

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【プロ直伝】より線とは?単線との違いや失敗しないLANケーブルの選び方
【プロ直伝】より線とは?単線との違いや失敗しないLANケーブルの選び方
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🎵 【プロ直伝】より線とは?単線との違いや失敗しないLANケーブルの選び方

DIYでの電気工作からオフィスのネットワーク構築、第二種電気工事士の技能試験に至るまで、配線作業の現場で必ず直面するのが「より線(撚り線)」と「単線」の選定です。「柔らかくて扱いやすいケーブルを選んだら、端子への接続がうまくいかなかった」「LANケーブルを自作しようとしたら通信が安定しない」といったトラブルの多くは、導体の構造特性を正しく把握できていないことに起因します。

配線材の選定ミスは、作業効率の低下だけでなく、接触不良による発熱や通信エラーなど深刻なトラブルを引き起こしかねません。本記事では、より線の基本構造や単線との決定的な違い、許容電流の計算基準からLANケーブル・圧着端子の加工テクニックまで、現場で役立つ実践的な知識を網羅して解説します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:より線は細い素線を束ねた構造で、柔軟性と耐屈曲性に優れ、機器内配線や短いLAN配線に最適。
  • 要点2:単線に比べて表皮効果や放熱条件が異なるため、同じ仕上がり径でも許容電流や規格サイズ(sq/AWG)の換算に注意が必要。
  • 要点3:接続時は素線のほつれを防ぐ圧着端子(フェルール含む)や専用コネクタを用い、芯線を傷つけない工具選びが安全施工の鍵。

【基礎知識】より線(撚り線)とは?単線との構造的な違いとメリット・デメリット

より線(撚り線)とは、0.18mm〜0.32mm程度の細い銅線(素線)を複数本より合わせた導体を用いた電線です。これに対し、1本の太い銅線だけで構成されている導体を「単線」と呼びます。断面を見れば一目瞭然で、単線が1つの円形断面を持つのに対し、より線は小さな円が無数に集まった形状をしています。

この構造の違いから、より線には明確な長所と短所が存在します。

より線の主なメリット
最大の利点は圧倒的な柔軟性と耐屈曲性です。繰り返し折り曲げても金属疲労で断線しにくく、狭い配電盤内や頻繁に可動するロボットのアーム部、抜き差しの多い電子機器のコードなどに欠かせません。配線の引き回しが極めてスムーズに行える点も作業現場での強みです。

より線のデメリットと注意点
一方で、被覆を剥いた際に素線がバラけやすく、そのままでは差込型コネクタに差し込めないという欠点があります。端子台に接続する際は圧着端子の加工やフェルール端子の圧着が前提となるケースが多く、加工工数が単線より増える傾向にあります。また、同じ断面積の単線と比較して製造工程が複雑なため、材料コストがやや高価になる点も特徴です。

【電気工事・LAN】より線と単線の決定的な違い|許容電流や配線の選び方

電気回路の設計やネットワーク配線において、より線と単線の使い分けを誤ると重大な性能低下を招きます。それぞれの用途特性を整理したのが以下の比較表です。

項目より線(撚り線)単線
芯線構造細い素線を複数本束ねた構造1本の太い銅線(単芯)
曲げやすさ非常にしなやか(可動部に強い)硬く形状記憶性が高い
LANケーブル特性パッチコード向き(推奨5m以内)幹線・壁内配線向き(最長100m)
許容電流の目安素線間の隙間により同外径の単線よりやや低下導体断面積をフルに活用でき高い
代表的な用途機器内配線、電源コード、パッチLAN住宅の屋内配線(VVF等)、長距離LAN

特により線LANケーブルは、デスク周りやPCと壁面コンセントを繋ぐ「パッチコード」として広く普及しています。柔らかいため足元で引っかかりにくく取り回しが抜群ですが、導体の伝送損失が単線より大きいため、長距離配線(15m以上)には減衰が少ない単線LANケーブルを選ぶのがネットワーク構築の鉄則です。

【規格とサイズ】撚り線の断面積(sq・AWG)と許容電流の見方

電線の太さを表す規格には、日本国内で主流の「JIS規格(sq:スケア/mm²)」と、海外規格や電子工作・通信線で多用される「米国家線規格(AWG:American Wire Gauge)」があります。

単線は「導体直径(例:1.6mm、2.0mm)」でサイズ表記されますが、より線は素線全体の断面積の合計である公称断面積(例:0.75sq、1.25sq、2.0sq)で表します。AWGは数値が大きくなるほど線が細くなる逆数関係にあるため、換算時には注意が必要です。

許容電流を算出する際、より線は素線同士の接触抵抗や隙間があるため、同一の仕上がり外径を持つ単線と比較すると許容電流が低めに設定されています。配線設計を行う際は、内線規程に定められた低減係数を考慮し、機器の消費電力に対して余裕を持ったsqサイズを選定しなければなりません。

【接続・加工の極意】圧着端子の圧着からワイヤーストリッパー・はんだ付けまで

より線の施工品質は、使用する工具と端末処理の手順で大きく左右されます。安全かつ電気抵抗の少ない接続を行うためのポイントは以下の通りです。

1. 専用ワイヤーストリッパーによる被覆剥ぎ
単線用のストリッパーを使うと、刃先が細い素線に食い込み、数本の素線を切断(断線)してしまうリスクがあります。必ずより線対応のワイヤーストリッパーを使用し、素線を傷つけずに被覆だけを取り除くことが鉄則です。

2. 圧着端子(フェルール端子・裸圧着端子)の正しい施工
より線の端末をネジ止め端子台へ接続する場合、素線を指でねじっただけの状態で締め付けると、ネジの回転で素線が外側に逃げて接触面積が激減します。JIS適合の圧着工具を用い、丸型(R型)やY型(先開型)の圧着端子、またはヨーロッパ発祥で産業界の標準となったフェルール端子(棒端子)を適切に圧着して接続します。

3. はんだ付け(はんだ上げ・予備はんだ)の注意点
基板への直接配線や一部のコネクタ接続では、素線のバラけを防ぐために「予備はんだ(はんだ上げ)」を行います。ただし、ネジ留め式の端子台にはんだ上げしたより線を直接締め込むのは厳禁です。はんだは経年変化で塑性変形(クリープ現象)を起こし、時間の経過とともにネジが緩んで発熱・発火事故の原因になります。

【施工トラブル防止】より線・単線変換コネクタの活用と電気工事士実技試験の注意点

現場で頻繁に発生するのが「単線用の器具により線を繋ぎたい」「既存のVVFケーブル(単線)と機器から出ているより線を結線したい」というシチュエーションです。

住宅のスイッチやコンセントなどに採用されている「速結端子」は、基本的にφ1.6mmやφ2.0mmの単線専用であり、より線を直接差し込んでもロックがかからず抜け落ちてしまいます。このような場面では、WAGO(ワゴ)製レバーコネクタなどの単線・より線両用差込コネクタを使用するか、専用のより線・単線変換コネクタを中継に挟む手法が最も確実で安全です。

なお、第二種電気工事士の技能試験においては、出題される配線材の大部分がVVFなどの単線ですが、一部の課題(パイロットランプのわたり線や器具接続など)で柔軟な作業手順が求められます。より線の扱いに慣れておくことは、現場に出てからのトラブルシューティング力を高める上でも大きなアドバンテージとなります。

【より線とは】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:より線と単線は、見た目だけで簡単に見分けられますか?
A1:外見上、被覆の上からでも指で曲げた際のしなやかさで判別可能です。確実に見分けるには被覆内部を確認し、銅線が1本の太い針金状であれば「単線」、細い糸のような銅線が多数束ねられていれば「より線」です。

Q2:LANケーブルを自作する際、より線と単線で使うRJ-45プラグは違いますか?
A2:明確に異なります。RJ-45コネクタ内部の端子ピンは、単線用が芯線を挟み込む2叉形状、より線用が素線の間に突き刺さる3叉(または斜め2叉)形状になっています。適合しないプラグを使用すると接触不良の原因となるため、必ず「より線用」と明記されたコネクタを選んでください。

Q3:より線をコンセントの裏側に直接差し込んで使っても問題ないですか?
A3:壁面コンセント裏の速結端子には直接差し込めません。芯線が固定されず、発熱や短絡事故を招く危険があります。必ずフェルール端子処理や専用の棒端子を圧着するか、レバー式ジョイントコネクタを介して単線へ変換してから接続してください。

まとめ:失敗しないケーブル選定で安全・快適な配線環境を構築しよう

より線(撚り線)は、その柔軟性と強靭な耐屈曲性によって、現代の電子機器や可動部配線、オフィスネットワークを支える極めて有用な配線材です。単線との構造的な違いや許容電流の特性を正しく理解し、適材適所の線材選びと正確な端末処理を行うことが、電気・通信トラブルを未然に防ぐ最大のポイントとなります。

DIYや現場施工で電線を扱う際は、用途に応じた規格(sq/AWG)を確認し、専用の工具やコネクタを活用して、安全で信頼性の高い配線作業を実践してください。 (出典: より 線 と は(Yahoo!ニュース))